刺青やタトゥーの周辺が脱毛出来ない理由とは?

脱毛サロンの銀座カラーでは強力でかつお肌にもやさしいといわれているIPL脱毛という方法で脱毛をしています。
このIPL脱毛というのはいわゆるフラッシュ脱毛の一種です。そのためどうしても脱毛が出来ないという場合があります。
そのような条件の一つに「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」があるパーツへの脱毛が出来ないというものがあります。
最近では気軽にファッションタトゥーとして入れている方もいらっしゃるので、この問題はいざカウンセリングに行ってみたら実は脱毛ができなかったなどという話もちらほら聞かれます。
そこで今回はこの「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」の上になぜ脱毛の施術を行うことができないのかという点について元美容皮膚科の看護師の方にお話を伺ってきました。

1.「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」の場所に脱毛をしてしまうとどのようなことが起きてしまうのでしょうか?
まず最も大きな問題はやけどが起きてしまうリスクがあるということです。
脱毛の施術は一見、光で脱毛しているように見えますが、その正体は熱によるものです。怖い言い方をすれば「熱処理」の施術なのです。
そのためそもそもやけどになりやすい施術ですが、その範囲は毛の周りだけで非常に軽いものです。

ですが、「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」のパーツに脱毛の施術をしてしまうとお肌表面にやけどが出来てしまう可能性があるのです。
なぜなら、脱毛時の熱が黒い色のところに発生するものであるためです。本来はお肌表面に見える黒い部分というのは毛だけです。
ですが、「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」をしているとその部分の黒にも反応をしてしまうのです。

ここで疑問を持たれる方がいるかもしれません。それはよくある説明で「メラニンにだけ作用する特殊な光」と書かれていることがあるということです。
この話は少し問題があるかもしれません。なぜなら「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」がなければお肌の表面から見える黒い色というのは全てメラニンによるものであるためです。
これが本当なら刺青があっても脱毛が出来てしまうということになってしまいます。

ですが、現実的には脱毛の施術はできません。
そのため、これは便宜上このような表現になっているだけであると思います。

そこで脱毛のさいになぜ熱が発生するのかという部分についてお話してみたいと思います。
まず光を吸収すると熱が発生する理由ですが、光というのは波つまり振動なのです。その振動を吸収すると振動のエネルギーが熱のエネルギーに変換されるのです。
また、なぜ黒い部分で光が吸収されるのかという点についても説明します。

そこを理解するためには光の色と紙などに塗る場合の色の違いについて説明する必要があります。
絵具などで作れる色ですが、絵具をすべて混ぜると色は黒になります。ですが、光は集めると透明の光になるのです。
このことが非常に重要で、光には同じ色の光は反射する性質があるため、たとえば赤い紙に赤外線を当てると反射されます。

つまり光で作れない黒という色は全ての光を反射することが出来ず、全て吸収してしまうのです。
そのためその部分で熱が発生するのです。

2.脱毛の施術をすると「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」が薄くなる?
このこともあり得ない話ではありません。二つの理由からこのお話を説明していきます。
まずは「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」に使うインクや墨の成分の問題です。「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」に使うインクや墨というものは成分や使う物質に制限がありません。
そのためその色を出すのに職人さんが独自に配合していることもあります。
つまりその成分の中に高熱や強い光で変質して色がなくなったり色が変わったりするものがないとも限らないのです。

もう一つの理由はやけどです。やけどをしてしまうとお肌にカサブタが出来てしまいます。そのかさぶたが色素も包んでしまい、最終的にお肌から色がなくなってしまう可能性もあるのです。
これらの理由から「刺青(入れ墨)」や「タトゥー」が薄くなってしまう可能性が捨てきれないのです。